米農家に嫁いだ系ブログ。

農家仕事やレシピメインですが雑談多めでゆるゆる更新中

【不妊治療】病院を選ぶということ①

わたしは現在、不妊治療に通っています。
まだまだ現在進行形ですが、今の現状に辿り着くまでに体験した事を
少しずつですがお話していきたいと思います。
今も悩んでいたり、困っている人に、こういうこともあったよっていう参考のひとつになればいいな。

赤ちゃんがやってくる! 35歳からの「妊娠体質」のつくりかた

赤ちゃんがやってくる! 35歳からの「妊娠体質」のつくりかた

  • 作者:谷 裕一郎
  • 発売日: 2020/05/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

私たちが入籍したのが2017年10月、仕事の区切りの都合ですぐには退職できず、半年ほどは別居婚生活をしてました。
仕事の休みなどに、私が今の場所に通って農家の簡単な仕事を手伝っていました。

仕事をやめて札幌を出て、義両親と夫と築60年以上の家で一緒に暮らしはじめたのが2018年2月、
同居をはじめた頃は、新婚二人に当てられた部屋は、居間の向かい側に廊下沿いに磨りガラスの襖で区切られた和室。
磨りガラスにはカーテンも引いていたけど、気休めにしかならない…

朝は毎日5時には朝食の準備、旦那とふたりで夜は早めに部屋に戻るも、
夜の11時近くまで義母が居間でテレビをみているし、部屋の磨りガラスの襖前を、トイレに行く度に人が通るから、
安心して夫婦生活なんて出来なかった。
それでも子供欲しくて耐えながら過ごした一年目。
漠然と、結婚したら子供ができるんだって思っていたけど、なかなか出来なくて、
少し不安になっていた頃、一つ目の転機が。

2019年に地域の保健センターで受けた健康診断の結果で、
『多のう胞性卵巣症候群』の可能性があるからと産婦人科の受診を進められました。
実は、もともと生理不順の傾向も強かったし、不妊症なのかなと不安もあったのですが、
義両親が同居なこともあり、不妊治療で病院にいきたい、の一言がずっと言えなくて悩んでいたので、
これはチャンスだと、病院にいくことを決めました。
今考えれば、自分の体と、夫婦の将来のことだから、あんなに遠慮する必要もなかったのですが、
義両親とはいえ、こないだまで知らなかった人に、そんな気軽にプライベートな悩みを聞かれたくないという
気持ちもあったように思います。
これが夫婦ふたりの生活なら、どこに出かけるのも病院にいくのも、相談してすぐに出来たのかな。


農家の仕事が忙しい時期だったこともあって、あまり遠い病院に通いたいと言えなかったので
選んだのは、住んでいたところから一番近い婦人科病院。車で片道30分くらい。
昔は出産までできたけど、今は婦人科のみ受付可能とのことでした。
まずは簡単に話が聞けたらいいかなと軽い気持ちで病院を決定。
同じくらいの距離でもう一つ大きい病院はあったけど、総合病院だったのでいつも混んでいて毎回長く待つとの話をきいて倦厭。
最初は、何よりも、仕事や生活に影響でるような通院になるのが申し訳なくて、そればかり基準にして
病院のレベルや評判を参考にすることもないまま、条件だけで選んでしまいました。

緊張して向かった初診の日。
事前につけていた1年分くらいの基礎体温表と健康診断の結果だけを持って病院にいくと、
無愛想なおじいさん先生が、むすっとしたまま、「今日はなんできたの?」
多のう胞性卵巣の可能性があることと、なかなか妊娠できないのですでに高齢出産の年齢に近い事もあり
不安に思っている事を伝えました。
その日は、おなかに腹部エコーを当てた検査のみ実施。
「あ、ほんとだ、これは多のう胞だね」
多のう胞性卵卵巣症候群の基本的な説明と、軽い異常だが不妊になるものではないという旨の説明がありました。
そして記録していた基礎体温表をみて、まずは生理不順を治すことからはじめようとの
治療の方針を言われました。
初診は以上。10分もしないで、クロミッドの処方と会計。
婦人科がはじめてだったので、処置の良い悪いもわからず「先生にみてもらえた!」という満足感と安心感だけを感じていました。
でも、その後も、半年近く、月に1度通い続けましたが、
生理不順は多少良くなったけれど完全には改善されず、毎回先生は基礎体温表をみて、生理のサイクルをみるだけ2分で終了。
「よくなってきたね、次回また生理がきたらクロミッドのんで、○日したらきてね」の繰り返し。
あまりに診察らしいこともなく、さすがに不安になってきた年明け、妊娠を希望しているので、
もう少し治療を進めてほしいとお願いすると、
「本当は半年以上たって判断するけど、高齢出産も近いし、まあいいでしょう」みたいな感じで言われました。
そしてタイミング療法について説明とアドバイスをしてもらいました。
もやもやは残りましたが、これで少しは前に進める!と少し希望を抱いて、通った2月。
生理がきてがっかりして、次回のためにクロミッドをもらいに病院に向かいましたが
急にここで二つ目の転機が訪れました。


3月31日いつものように病院にいくと、玄関の前に張り紙
「閉院・転院のお知らせ  当院は3月末をもって閉院しました。長い間ありがとうございました。(中略)
今後の診療は4月6日から○○病院で……以下省略」

?????????????
閉院???3月末??今日3月31日だけどもうやってないよ?
2月後半に、受診したよね私?次回の話も普通にしてクロミッドもらったよね??
え??次の薬もうすぐ飲まなきゃいけないのにどうなるの????

呆然と立ち尽くす私の横に、また一人事情を知らずにいつもどおり来たようなお姉さんが
私と同じように張り紙をみつめて呆然としていました。

「…知りませんでしたね」「…ええ、私もきいてなくて…どうしましょうね…」

せっかく一歩進んだ気でいたのが、急にuターンしてアクセル全開で来た道を戻ったような
そんな気持ちになりました。

病院を選ぶ上で、まずは信頼できる病院であるかどうか、
思っている診療をしてくれる場所なのかは、とても大事なことでした。
少なくとも、閉院が決まっていたなら直近の診察にきて次回も来る予定のある患者に
説明してくれたり、別の病院を紹介するなりの配慮が欲しかったです。
閉院になった理由は、どこにきいても見つける事ができませんでした。
混雑を覚悟して前述した総合病院に向かい、受付で相談すると、当日は婦人科の休診日。
一応事情を説明しましたが、その産婦人科が閉院していたことを知らなかったようで、
私の話をきいて受付がざわついていました。(一番近い病院なのに…)


その後、二つ目の病院を探してさ迷い移った話は、また次回の記事にまとめたいと思います。