米農家に嫁いだ系ブログ。

農家仕事やレシピメインですが雑談多めでゆるゆる更新中

【好きな絵本について】思い出と、本。



本好きな両親の影響で、小さい頃から本に囲まれた生活をしていました。
絵本、漫画、雑誌、小説、文学作品、エッセイなどなど。
ジャンル問わず読むし、収集癖もあるので
実家はどの部屋にも天井まで届く本棚があって、
いつか家が壊れるならまずは床が本の重さに耐えられなくなるところからだろうなと、漠然と本棚を眺めることもあったくらい。



小さい頃は、綺麗な挿し絵の絵本が大好きでした。


小学生の頃から一番お気に入りだったのは、宙野素子さんの『月光公園』

月光公園 : The moon park (ミキハウスの絵本)

月光公園 : The moon park (ミキハウスの絵本)

東逸子さんの絵が本当に素敵で、たぶん幻想的っていう言葉は知らなかったけど、感覚だけはこの本で知っていたような気がします。
ゆっくり揺れるブランコや、毒々しいくらいに魅力的なきのこや、吸い込まれてしまいそうな満ち欠けする月をいつまでもいつまでもながめていました。




それともう一冊、『クリスマスの三つのおくりもの』
母が、林明子さんの絵本が好きで、家にたくさんあった中のひとつなんですが、
この本は、手のひらサイズのちいさな本が三冊セットになってました。
『ふたつのいちご』
『ズボンのクリスマス』
『サンタクロースとれいちゃん』

この三冊の主人公たちと、わたしと弟と妹が、
ちょうど同じくらいの年齢差で、男女の順も同じだったので、
いつも母は読み聞かせてくれるときに、
名前を変えて読んでくれてました。
『ふたつのいちご』のかすみちゃんは私。
『ズボンのクリスマス』のもっくんは弟。
『サンタクロースとれいちゃん』のれいちゃんは妹。
だから、私たち姉弟は、まるで自分たちのためにある絵本なんだなって思って、夢中でお話をきいてました。


最後にもう一冊。
よだかの星宮沢賢治の名作で、いろんな素敵な絵描きさんの挿し絵での絵本がありますが、
うちにあったのは、中村 道雄さんの絵本。

よだかの星 (日本の童話名作選)

よだかの星 (日本の童話名作選)

全部寄せ木?で描かれたとても綺麗で、でもよだかや自然の荒々しさやぼくとつさも表したような作風に感じてました。
この『よだかの星』は、私が小学生の頃に学芸会で、私たちの学年で演劇の発表もしたので、思い入れも強いのかもしれないです。
宮沢賢治の話の、堅実さ、実直さ、それと、世の中には無慈悲も不条理も狂気もあることを理解したうえでの、美しい世界観が大好きです。



今回は、思い入れの強い絵本を紹介してみました。
みなさんも、思い出の絵本があれば、おしえてもらえたら嬉しいです。